長倉さんの著書『いい人はうまくいく』をSubstackで使い切る
偽善者でもいい。発信は「賢いギバー」が伸ばす
長倉顕太さんの著書『いい人はうまくいく』は、自己啓発本として読むと半分しか使えません。
これは、SNS時代に人とつながって発信を伸ばすための「戦略書」です。
特に、Substackのようにニュースレターを書いて広げていく人にとっては、読んだ分だけ返ってくる一冊になります。
なぜ「いい人」でいることが、結果として得につながるのか。
長倉さんは、それを社会心理学の言葉で説明してくれています。
この記事では、本の中身を紹介しながら、それを発信の具体的な行動にどう落とすかまで、一気に整理します。
まず、本の中身を一行で
「いい人は損をする」という思い込みは、もう古い。
SNS時代は、見返りを求めずに与える人=賢いギバーこそが、人間関係・仕事・お金・精神的な豊かさのすべてで得をする。
著者は編集者として累計1,100万部、『移動する人はうまくいく』『本を読む人はうまくいく』に続くシリーズの「人付き合い編」です。すばる舎、2026年4月刊。発売後すぐ重版がかかっています。
ここまでは、書店で立ち読みすればわかる話です。
大事なのは、ここから先。これを発信にどう活かすか、です。
なぜ、この本が「発信を伸ばす人」の教科書なのか
私はいつも、発信を伸ばすには二つの軸があると考えています。
ひとつは「縦」──自分の文章力や専門性を深めること。
もうひとつは「横」──ほかの書き手とつながり、推薦し合い、交流を重ねること。
Substackは、良い記事を書くだけでは広がりません。
紹介と推薦で伸びる場所です。だからこそ「横」のつながりが効きます。
長倉さんは、この「横」がなぜ効くのかを、別の角度から証明しています。
SNS時代は「評判」がすべてだ、と。悪評も好評も一瞬で広がる以上、いい人でいないことこそが最大の損失になる。
つまり、人とのつながりを大切にするのは精神論ではありません。
評判が高速で伝染する時代における、合理的な戦略なのです。
本の要点を、発信の行動に翻訳する
本の核を、書き手の具体的な行動に置き換えておきます。
① 貸し借りはゼロにしない
長倉さんは「貸し借りがゼロになった瞬間、関係は途切れる」と言います。信頼を深めたいなら、貸し借りのラリーを続けろ、と。
これは、相互推薦やリスタック(ほかの人の記事を自分の読者に再共有すること)そのものです。
一回推薦し合って終わりではない。
相手の記事を持ち上げ、相手も持ち上げ返す。その往復が止まらないことが、関係が続いている状態です。
「推薦したのに返ってこない」と勘定を始めた瞬間、関係はほどけます。先に、何度でも、こちらから与える。
② 最強のギブは「感謝」と「褒め」
本書いわく、コストをかけずに最も効く贈与は、感謝と褒めだそうです。
これは、Notes(Substack内のSNS機能)やコメントでの交流の核心です。
お金も時間もかからない。引用リスタックに一言、心からの「ここが効いた」を添える。コメントで具体的に褒める。
これが、いちばん毎日できる関係づくりです。
③ 社会的伝染──いい人の周りには、いい人が集まる
「周りがいい人なら、自分もいい人になる」。これを本書は社会的伝染と呼びます。
だから、つながる相手は選んだほうがいい。
もらうだけの人とばかり付き合うと、伝染するものの質が落ちます。
与え合う人どうしで集まるから、その輪にいる全員の評判が、一緒に上がっていく。
④ 循環させる人が豊かになる
溜め込む人ではなく、循環させる人が豊かになる──本書のメッセージです。
ノウハウを抱え込まない。仲間の記事を回す。読者を回す。
発信で大きくなる人は、例外なく「循環」させています。
人生の豊かさ=人間関係、という一点
もうひとつ、押さえておきたい要点があります。
本書は、人生の豊かさは「時間・能力・お金・人間関係」の総量で決まり、最も重要なのは人間関係だ、と言い切っています。これさえ強固なら、残りの三つは自然に補える、と。
発信に置き換えれば、こうです。
読者数でも、いいね数でも、更新頻度でもない。
土台は、与え合える人間関係の濃さだ。
そこさえできていれば、フォロワーも収益も後からついてきます。
まとめ──縦と横の両輪で
長倉さんのこの本は、「横」のつながりがなぜ効くのかを、理論で埋めてくれます。
貸し借りのラリーを止めない(相互推薦・リスタックの往復)
最強のギブは感謝と褒め(Notesやコメントでの交流)
与え合う人とだけ、濃くつながる
抱え込まず循環させる
ただし、「縦」──自分の腕を深めること──を忘れると、ただの褒め合いサークルになります。
自分を鍛えながら、賢いギバーとしてつながりを重ねる。
この両輪が回ったとき、発信はいちばん強くなります。
気になった人は、ぜひ、手に取ってみてください。
よしだ健康と「輪」を重ねる



おはようございます。とても分かりやすくまとめて下さりありがとうございます。損得がある世の中…ですが、やはり原点ですね。うまくいくの一言が濃いです。
本の内容からさらにもう一歩先、それをこの世界でどう活かすのか。書籍への興味はもちろん、よしださんの視点の変換が素晴らしくて朝からとても学ばせていただきました。ありがとうございます。