AIを相談相手にしてはいけない
方向性を決めるのは人間の仕事だ
AIを便利に使える人と、AIに振り回される人の差は、かなりはっきりしてきました。
差が出るのは、プロンプトの上手さではありません。
AIを「相談相手」として扱うか。
それとも「部下」として扱うか。
ここです。
AIに向かって、毎回こう聞いている人がいます。
「私は何をすればいいですか」
「どの方向に進めばいいですか」
「これから何を発信すべきですか」
「私の強みは何ですか」
もちろん、壁打ちとして使うことはできます。考えを整理する相手として、AIはかなり便利です。
でも、そこで方向性までAIに決めさせてはいけません。
AIは相談役ではなく、実行役です。
AIは上司ではなく、部下である
会社で考えると分かりやすいです。
部署の方向性を、部下に毎回相談している上司がいたらどうでしょうか。
「この部署、何を目指せばいいと思う?」
「どの商品を売ればいいと思う?」
「誰に向けて発信すればいいと思う?」
「私たちは何者として見られるべきかな?」
そんな上司に、誰がついていくのか。
部下の意見を聞くこと自体は悪くありません。現場の情報を拾う。選択肢を出してもらう。リスクを洗い出してもらう。それは大事です。
でも、最後に決めるのは上司です。
方向性を決める。
優先順位を決める。
どこまで責任を取るか決める。
そこまで部下に丸投げしたら、もう上司ではありません。
AIも同じです。
AIに任せていいのは、調査、整理、比較、要約、構成、下書き、資料化、レポート化です。
任せてはいけないのは、自分の人生や事業や発信の舵取りです。
AIは「もっともらしいこと」を言う道具である
ここを勘違いしている人が多いです。
AIは、真理を知っている存在ではありません。
ものすごく賢そうに見えます。こちらの悩みに寄り添ってくれるようにも見えます。こちらが言ったことを受け止めて、きれいにまとめてくれます。
でも、基本的には単語と単語のつながりから、次に来そうな言葉を組み立てている道具です。
つまり、もっともらしいことを言うのが得意。
もっともらしい励まし。
もっともらしい戦略。
もっともらしい分析。
もっともらしい未来予測。
これらは便利です。たたき台としては十分に使えます。
ただし、
もっともらしいことと、正しいことは別です。
もっともらしいことと、自分が本当に進むべき方向も別です。
AIは、自分の過去の痛みを知りません。
自分がどこで踏ん張ってきたかも知りません。
何を捨てたくないのかも、本当の意味では分かりません。
だから、方向性そのものをAIに決めさせるのは危ない。
方向性を決めるのは人間の仕事
AI時代に大事なのは、AIに何を聞くかではありません。
その前に、自分が何をしたいのかを決めることです。
誰に届けたいのか。
何を変えたいのか。
どのテーマで覚えられたいのか。
何をやらないのか。
どこまでなら責任を持てるのか。
これを決めるのは、人間の仕事です。
AIにできるのは、その後です。
「この方向で市場を調べて」
「この読者向けに記事構成を作って」
「この主張を補強する事例を探して」
「このメモを読みやすい記事にして」
「この企画をレポート形式にまとめて」
こう指示すれば、AIはかなり優秀な部下になります。
逆に、自分が何も決めていない状態でAIに聞くと、AIはそれっぽい答えを返してきます。
そして、その答えに引っ張られる。
これが危ないのです。
AIに相談する前に、まず命令できる状態にする
AIを使う前に必要なのは、きれいな質問文ではありません。
自分の仮説です。
「私はこう考えている」
「この方向で進めたい」
「ただし、この点が不安」
「だから、反論とリスクを出してほしい」
この状態で使うAIは強いです。
AIは、自分の考えを補強するだけでなく、穴も見つけてくれます。調査もしてくれます。構成も出してくれます。反対意見も並べてくれます。
でも、最初の旗は自分で立てる。
旗を立てずにAIへ相談すると、AIが出してきた地図をそのまま信じてしまいます。
地図が間違っていたら、当然、目的地には着きません。
部署のコントロールをAIに渡してはいけない
AI活用でいちばん怖いのは、作業を任せることではありません。
判断まで任せてしまうことです。
記事の下書きを任せる。
資料の整理を任せる。
リサーチを任せる。
タイトル案を出してもらう。
これはいい。
でも、何を書くべきか。
誰に向けるべきか。
どの立場を取るべきか。
何を捨てるべきか。
ここまでAIに任せると、発信の芯が抜けます。
AIは、平均的にそれらしい答えを出します。だからこそ、尖った判断や、自分にしかない違和感は薄まりやすい。
部署で言えば、部下に会議資料を作らせるのはいい。
市場調査をさせるのもいい。
競合比較をさせるのもいい。
でも、部署の方針そのものを部下に丸投げしたら終わりです。
上司がやるべき仕事を放棄しているからです。
AIを使うほど、人間の判断力が問われる
これからAIはもっと便利になります。
文章も書ける。
画像も作れる。
動画も作れる。
分析もできる。
会議の要約もできる。
事業計画のたたき台も作れる。
だからこそ、人間側に必要なのは「何をやらせるか」を決める力です。
AIを使える人とは、AIに何でも相談する人ではありません。
AIにやらせる仕事を切り分けられる人です。
これは自分が決める。
これはAIに調べさせる。
これはAIに比較させる。
これはAIに下書きさせる。
これは最後に自分が判断する。
この線引きができる人が、AIを使う側に回ります。
線引きができない人は、AIに使われる側に回ります。
まとめ
AIは相談相手ではありません。
あくまでも部下です。
自分がやりたいことを決める。
方向性を決める。
優先順位を決める。
責任を取る。
そのうえで、AIに調査させる。整理させる。レポートにさせる。成果物にさせる。
これが正しい順番です。
AIに人生のコントロールまで渡してはいけません。
AIはよく働く部下です。
でも、部下に会社の舵取りを丸投げする上司に、誰もついていきません。
人間が決める。
AIが動く。
この順番を間違えないことです。
よしだ健康の思考をインストールする
※引用リスタックやコメントでご意見・ご感想をお待ちしています☺️


AIに相談した結果、先月の某有名の方の事件起きてましたよね。
それっぽい答えも、大事件になる可能性大ですよね^^;(>_<)^^;
身に染みます。これから新しいプログラムを考えようとしているワタシにとって最高にいいタイミングで読みました。ありがとう御座います。