今回は、AIの利便性の裏に潜む「思考力低下」のリスクについてお話しします。
日常的にChatGPTなどの生成AIを使っている方は多いと思います。しかし、運動しなければ筋肉が落ちるように、思考も使わなければ衰えてしまいます。
MIT Media Labが2025年に発表した研究では、ChatGPTを使って作文課題を行ったグループは、自力で書いたグループに比べて脳波の活動が最も低くなりました。
さらに、実験終盤には参加者の多くがAIの文章をコピペするようになり、自分が書いた要点すら思い出せなくなっていたのです。研究者たちは、AIに思考を丸投げすることで生じるこの現象を「認知的負債(cognitive debt)」と名付けました。
「自分はちゃんと頭を使って自分で考えたことを話して、AIにまとめさせているから大丈夫」と思うかもしれませんが、これも落とし穴です。
認知科学では、話すことと書くことは根本的に異なるプロセスとされています。
話すと思考は「浅く」なりがちですが、自力で書くという行為は論理構造の精緻化を強制し、思考を「深く」してくれます。AIに清書を任せた瞬間、この「思考の筋トレ」効果は失われてしまうのです。
AIは強力な道具であり、使い方次第です。 答えを出させて「楽をする」ために使えば思考力は落ちますが、自分で仮説を立てた上で検証・拡張するために使えば、思考の筋力を維持・強化することができます。
だからこそ、私はこのSubstackの文章を、最初から最後まで自分で書くことに決めています。AI時代の今こそ、あえて「自力で書く」という負荷を取り入れ、思考の筋トレを続けてみませんか?
思考力を蝕まれないためのより詳細なAIとの向き合い方については、ぜひ本編でお楽しみください!
▼元記事はこちら










