先週の朝、Suno(音楽生成AI)のサブスクを再開してしまいました。
「再開した」と書くより、正確には、以前に作った自分の曲を聴こうとログインしたら、そのまま課金し、気づけば2曲作っていた、です。
私が再開したプランは月1,500円。翌朝にはもう1曲増え、2日で3曲を公開しました。
Sunoは危険です。
曲が数分でできるので、「次はもう少し明るく」「この言葉をサビに入れたい」と試しているうちに、一日中でも遊べてしまいます。
ただ、3曲作ったことで、単なる趣味では終わらない発見もありました。
音楽生成AIは、音楽の道具である前に、ライティングの道具だった。
1曲数万円だったものが、個人の実験になった
昔から、会社や商品のテーマソングを作るマーケティング手法はありました。
しかし、作詞、作曲、編曲、歌唱まで外注すれば、1曲に数万円、内容によってはそれ以上かかります。
その費用を払えるのは、予算のある企業や本格的に音楽活動をする人でした。
ところが今は、月1,500円ほどの範囲で何曲も試せます。
私も2曲目の「リスタック」で、曲そのものを宣伝にする実験をしました。メンバーシップの名前や世界観を、説明文ではなく歌にして届けたのです。
広告を書くと、どうしても「参加してください」「読んでください」という売り手の言葉が増えます。
曲にすると、宣伝が一つの作品になります。
入会しない人でも、聴いて笑ったり、口ずさんだりできる。
個人が広告ソングを作れるようになったことより、宣伝と娯楽の境目がなくなったことの方が、大きな変化です。
AIへ任せても、最初の一行は人間が決める
今回は、細かな曲の指示をAIにかなり任せました。
以前は納得するまで何十回も作り直していましたが、今回はほぼそのまま公開できた曲もあります。
それでも、全部をAIへ丸投げしたわけではありません。
最初に私が決めたのは、次の三つです。
誰に、何を伝える曲なのか
曲調や歌の雰囲気
必ず歌詞へ入れたい言葉は何か
たとえば、メンバーシップを宣伝する曲なら、機能を並べるだけでは弱い。「参加すると何が変わるのか」「どんな仲間がいるのか」「どの言葉を覚えて帰ってほしいのか」を先に決めます。
これは、記事を書くときと同じです。
AIは作曲も、編曲も、歌唱もしてくれます。しかし、何を歌うべきかまでは決めてくれません。
いい曲に必要だったのは、いい文章だった
3曲作って一番強く感じたのは、歌詞の重要性です。
曲調がよくても、歌詞に芯がなければ一度聴いて終わります。反対に、耳に残る一行があると、曲全体の印象が変わる。
必要なのは難しい言葉ではありません。
一度で意味が伝わる
声に出したときにリズムがある
同じ言葉を繰り返しても嫌にならない
聴いた人が自分の場面へ置き換えられる
これは、そのまま文章の条件にも当てはまります。
タイトル、書き出し、見出し、結論。毎日文章を書いている人は、知らないうちに作詞の訓練もしています。
文章に音が付いたのではありません。もともと文章の中にあったリズムが、音楽になって表へ出てきた。そう捉える方が、実感に合います。
コストが消えると、選ぶ力が問われる
制作費が下がると、誰でも作れるようになります。すると差がつく場所は、技術から判断へ移ります。
何を曲にするか
どの言葉を残すか
何を削るか
何曲目で公開するか
作った曲を、どの記事や商品へつなげるか
作れることと、作るべきことは違います。
私もMVを作りたい、声を固定してAIシンガーを育てたい、配信サービスへ登録したいと、次々にやりたいことが出てきました。
しかし、全部を始めれば、本業の時間が消えます。
AIは制作の上限を外してくれます。人間の時間と体力の上限までは外してくれません。
だから今回は、まず3曲で止めました。
思いついたものを全部作るのではなく、何に使うか決まったものだけ作る。ここまで含めて、AI時代の創作です。
まとめ
私は音楽家になりたいわけではありません。今のところ、完全に趣味です笑
それでも、月1,500円で3曲作ったことで、書く力の使い道が一つ増えました。
記事を書く。商品を説明する。人を動かす。そして今度は、歌詞にして耳から届ける。
コストが崩壊した領域には、新しい遊び方と仕事が生まれます。
ただし、道具が新しくなっても、中心にあるものは変わりません。
誰に、何を、どんな言葉で届けるのか。
音楽生成AIを触って、私はまたライティングの話へ戻ってきました。
あなたなら、最初の1曲で何を歌いますか。
引用リスタックやコメントで教えてください!








